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ビタミンCが残る石鹸の製造方法であるか否か?
シミに良いという宣伝に惹かれてよ~く見ても、多くの洗顔石鹸にはビタミンCが配合されていません。ビタミンCは、美白効果を持ち、出来てしまったシミを薄くする作用も持っているのに不思議と考えたことがありませんか?
しみ石鹸に、ビタミンCが配合されていない理由は、ビタミンC自体が劣化しやすいことにあります。
くすみ用の洗顔石鹸にはどんなものがある?
日焼けによるしみ、ニキビ跡でできた色素沈着を、洗顔料でケアしたいと考える方がいます。メイクや古い角質を落とすと同時に、肌奥に沈着した色素もとれれば良いのにという希望的な考えあるからでしょう。実際はあり得ないのですが、肌代謝が上がり結果的には、良い方向に向くこともあります。
こうした色素沈着やくすみを晴らすのに使われているのは、ヨーグルト美白で有名なホエイ洗顔や、物理的に角質を剥がすピーリング洗顔、日焼けのダメージから守るココナッツ洗顔、メラニンの生成を抑制させる大豆イソフラボン配合洗顔などが思いつきます。さらにここ2~3年では、ビタミンC配合の洗顔も注目されています。空気に影響を受けにくいビタミンC誘導体配合のものや、天然成分であるユズエキスを配合しています。
いずれも心の中では、ビタミンC石鹸の効果を、大きく期待しているわけです。
ビタミンCは、くすみ晴らし、出来たシミを薄くし、肌環境を整える万能な成分ですが、逆に、弱点も多いのです。熱に弱く、空気に触れ続けることで劣化も早いために、使い切る前にビタミンCの効果を、実感し続ける事ができなくなるリスクがあります。ビタミンC配合の美容液が、小さな容器だったり、空気の侵入を防ぐエアレス容器だったり、光による劣化を防ぐために遮光性の容器だったりするのはその為です。
石鹸の製造中の熱でビタミンCが減少するのを防ぐには
石鹸の製造製法は、大きく分けで3つあります。昔ながらの手間のかかる釜だき製法、短時間で大量に製造が可能な中和法、加熱せずにつくるコールドプロセス製法です。
釜だき製法と中和法は、高熱処理を施します。熱に弱いビタミンC配合の石鹸の製造として有効なのは、最後に残ったコールドプロセス製法となります。
コールドプロセス製法は、40℃位の熱で、油を痛めないようにつくり、保湿作用のあるグリセリンを残します。石鹸の製造段階での方法の違いはありますが、比較的、素材の成分を壊しにくく、ユズに配合されている美容成分を期待することが可能となりそうです。ビタミンCに限らず、熱に弱いビタミンB1を期待する石鹸であるならば、コールドプロセス製法の石鹸を使うと良いようです。ちなみに、ビタミンAやビタミンEは、比較的熱に強い方です。
メディプルソープ化粧石鹸をすすめる理由
ピュアビタミンCと呼ばれる、混ざりッ気なしの水溶性ビタミンCは、空気に触れると酸素と結合する特徴を持っていますので、せっかくのビタミンCも効果がありません。もっとも、ビタミンCが直ぐに酸素を吸収してくれる働きがあるから、抗酸化成分として美容に重宝されているのです。
抗酸化成分って何?と思われるかもしれませんが、三大老化と言われている光老化の大きな原因は、肌の酸化です。紫外線に直撃された時の肌の炎症以外に、ジワジワと肌細胞を弱らせ、錆させる酸化は大敵なのです。酸化を甘く見ていると、しわやシミの元になって後悔します。
思うに、常に石鹸ケースの上に蓋もあまりしないで、出されている石鹸は、ビタミンCを配合してもすぐに変質して無理なんじゃないでしょうか?入れたてのお茶は、綺麗な黄色や緑色であったのに、時間の経過と共に黄土色に変化してしまうのは、茶であっても酸化しているためです。
石鹸が変色しないのは、ビタミンC誘導体だから
コールドプロセス製法の一つである、枠練り製法で作られた、メディプルソープ化粧石鹸を紹介します。
Dr.メディプルの公式サイトには、他社の透明石鹸とメディプル石鹸とを、3年間放置した写真がのせられています。他社の方は茶色くなり変色していますが、メディプルソープは透明無色のままです。高い抗酸化力を、石鹸そのものが持っている実験写真です。
ピュアビタミンC美容液を、容器に残したままにしておくと、1年もすればま茶色に変色してしまいます。防腐剤の配合量やカプセル化によって、コスメメーカー毎に違っていますが、ピタミンCは酸化しやすいものです。
メディプルソープに配合しているのは、ビタミンCを加工したビタミンC誘導体です。
ビタミンC誘導体も様々な種類がありますが、メディプルソープには、テトラヘキシルデカン酸アスコルビルを使用しています。テトラヘキシルデカン酸アスコルビルは、油溶性ビタミンC誘導体で刺激が少なく、敏感肌の人でも使えるのが特徴です。
メディプルソープが酸化しずらいのは、通常使われている石鹸素地を使わず、天然植物油脂をさらに高度に生成した独自の「抗酸化ソープベースNB」を使用しているためだそうです。天然の石鹸素地に含まれる油脂の中から、洗浄成分として必要なもののみを精製しています。不純物を徹底的に取り除いているピュアな、石鹸素地なのです。
薬用メディプルソープを使ってみました
実際泡立てネットを使用して、使ってみますと、泡がメレンゲのように柔らかいのです。弾力はありませんが、泡はかなり細かいようです。洗い上がってビックリ、毛穴がぼやけている、いやつぶれています。引き締まっていると言うよりは、つぶれていると言った感じです。
配合成分は、予想以上に豪華で、ちょっと通常の石鹸と変わっています。肌触りは上記通り、強い自己主張をしていないのに、肌環境は良好になります。
ひと言でいうと、個性的!通常の美容成分配合の石鹸と比較すると、エイジングを強く意識した内容になっています。
配合成分は、ビタミンC誘導体、植物スクワラン、ビタミンA(レチノール)、植物セラミド、コラーゲンベプチドなどです。
ビタミンC配合のおススメソープは、Dr.メディプルで手に入れられますよ。
劣化しやすいなら、沢山ある天然素材を使用する
メディプルソープ化粧石鹸以外に、もうひとつ、天然素材の石鹸があります。上述したとおり、ビタミンCは劣化しやすいので、製造後も残るように沢山のビタミンCを製造前から準備しておく必要があります。
冬至の時、ユズ湯に入り、肌がすべすべになり、精神的にもリラックス効果が高いと感じたことはありませんか?これは、ゆずに含まれる豊富な美容成分のおかげなのです。何をおいても、ユズの皮に含まれるビタミンCは、レモンの約1.5倍というから、見逃すわけにはいきません。
通常、化粧品の成分表示に、ユズは皮、実、種と3種にわけられて配合しています。各々の部位毎に、魅力的な成分が異なっているために、ひとくくりに『ユズエキス』とまとめることができません。
ユズ果皮油
鍋ものなどで、ユズの皮をすりおろしたり、細切りにして使いますが、最も香り豊かな部分です。さらに、ビタミンCの配合量が、半端ではありません。下記は「五訂増補食品栄養成分表2006」調べによる、ゆず100gに含まれるビタミンCの配合量となります。ユズの皮はダントツです。
- ユズ 150mg
- すだち 110mg
- レモン 100mg
- イチゴ 62mg
ユズ種子エキス
ユズ1トンからたったの1リットルしか採集することができない、ユズ種油は、肌の皮脂成分に近いオレイン酸やリノール酸を多く含んでいます。二つの油が、外気の刺激をカットし、うるおいを保つことを可能にします。
種の周りのねばねばした部分に派、ユズペクチンが含まれ、肌を保湿したり肌荒れに役立ちます。コラーゲンの生成を助けたり、メラニン生成を抑える働きも認められています。
ユズ果実油
リラックス効果の高い、フレッシュで優しい香りを放出します。
是非、色々探してみてください。