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本音は、肌が白くなりたいだけではない
ひとつよく考えてみてください。『あの方色白だわ』と思った瞬間、肌の白さだけを問題にしているでしょうか?
色は確かに白いけど、光を感じられなかったり、血色感がなかったりした場合、心に響かないはずです。色白だわって思うのは、自分の好みの肌の白さであって、そうでなかったら気には留めていません。
肌の色が白いだけで、小説では表現方法が異なります。これは作家の表現の違いだけではなく、肌の白さには種類があるって気がしませんか?小説家が表現している、色の白さについて、ちょっと記述してみます。
- ミルクのような肌の白さ
- 陶器のような肌の白さ
- 透きとおるような肌の白さ
- マシュマロのように白い
- 色が抜けるほど白い
- 白桃色の肌
- 漂白されたようは肌
- 白壁のように白い
- 丸くつきたてのお餅のような白さ
- 光を感じさせない白い肌
- 静脈が青く透いて見える肌
- 病的な色白
心を動かす色白の要因は3つある
コスメ情報が氾濫していますが、心を動かす色白にはその理由があります。ざっくりとまとめてしまうと、肌理、保湿力、ハリの3つです。今、使用している美白コスメが、肌理、保湿力、ハリのいずれかを実感できるかどうか、ハッキリ言えますか?思い起こしてみてください。
肌理がなくても、保湿力のある肌は光を集めます。保湿力が足りなくても、パーンと張ったハリ感のある肌も光を集めます。ハリがなくても、肌理が整っていれば、やっぱり光を集めてくれます。光を集めた白い肌は、心を動かす要素の一つです。いずれも、透明感のある白肌に見えますが、感じるところは違うはずです。
例えば、上述の小説における白い肌の表現について、考えてみます。ミルクのような肌の白さは、肌水分をたっぷり貯め込んだ保湿力のある肌。陶器のような肌は、肌理が整った肌。マシュマロのような肌は、保湿力と肌理の両方を持った肌。丸くつきたてのお餅のような肌は、保湿力とハリのある肌。と置き換えることができます。まぁ、感覚的ではありますが、だいたい間違ってはいません。
上述には、色の白さだけの表現もあります。色が抜けるほど白いとか、漂白されたような肌です。白桃色の肌は、白い肌に金色に見える産毛のことをいってるのですよね、主旨とは違っていました。
色は白いけど、健康的でない真逆の表現もあります。白壁のように白いは、保湿力が不足している印象を受けます。光を感じさせない白い肌も同じ。病的な色白は、保湿力も肌理もハリもない肌を連想させます。
今でも美白コスメの優劣はメラニンの量
肌の色を決めているのは、メラニン色素です。美白コスメの優劣は、このメラニン色素を減らす量が、多いか少ないかで決まります。肌の構造の図が描かれ、メラニン色素が作られるプロセスを、いやがおうにも学ばされるのです。このコスメが、いかにしてメラニン色素を作らないようにしているか、といった説明文を熟読します。
最近では、メラニン色素を減らすだけではなく、メラニン色素の色を抜くハイドロキノンも現れます。ハイドロキノンの効果の違いは、化粧品に配合されている濃度もあるけれど、浸透力も関係することから、浸透力を競う美白コスメの戦いが、繰り広げられていますね。 こういった内容をしげしげと読み、多くの女性は美白コスメを買っていきます。
でも、本当のところは、満足していないのではないですか?
保湿、肌理、ハリは、おまけではない
もちろん、使用してみると、美白コスメでありながら、潤いを実感したり、ピーンとしたハリ感を実感したりするものです。これを、グリコのおまけのように、『色が白くなったし保湿力もあって満足』と、考えるのは違う気がします。
厚生労働省の認可成分を使用して美白コスメを語っているのだから、色が白くなるのは当たり前。肌の白さの種類が、ミルクのような肌なのか、陶器肌なのか、お餅のような肌なのかも、最初っから狙って選ぶべきです。
コスメの技術は上がっていると思います。薬事法を気にしながら、『やっぱり効くよね』って言いたくてうずうずしている女子は、多いはず。ならば、提供される情報だけを、鵜呑みにするのはやめませんか?買う側が意思を持つべきです。こういう肌の白さにしたいから、このコスメを選んだのよって、逆に、美白コスメメーカーに突きつけられるようにしたいものです。