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洗顔の前に、やれることは全てやろう
外部の刺激に直ぐに反応してしまう敏感肌の方は、バリア機能が弱いため。敏感肌の方が、洗顔料を探すためには、メイクとメイク落としを無視できません。洗顔料だけが優しくても、しっかりメイクが落ちなかったり、クレンジングが必要以上に肌を剥がしすぎているなら、意味がないためです。
洗顔料は、肌の上にある汚れとのバランスでしかないと、今まで考えてきました。メイクが濃ければ、強い洗顔料を使用しても、肌への影響は少ないということです。でもこれは、間違いであることに気づいたのです。
洗顔料を探す前に行うべきこと
濃いメイクを瞬時に落とすことが可能な洗顔料には、必ずと言っていいくらい石油系界面活性剤が含まれています。石油系界面活性剤は、タンパク質を溶かす働きが有り、肌バリアを壊してします。
本来の肌は、外部刺激に強いかったのに、メイクをして洗顔を繰り返すうちに、敏感肌になってしまう理由です。石油系界面活性剤以外にも、メイクが簡単に落ちるクレンジングは、まずは疑って掛かりましょう。
また、毛穴の汚れや角栓が気になる方は、毛穴用の洗顔料を使用しています。おそらくクレイの吸着力を利用したものが、普通です。
優しいクレイ洗顔料は増えましたが、汚れが溜まる前に、毛穴の引き締めケア強化に重点をおきます。ビタミンCなどの引き締め力のある美容液を利用して、洗顔時の負担を極力減らすことが大切です。
低刺激なメイクを探す
メイクは、石けんで落とせるファンデが人気になりました。ミネラルファンデです。今や、ミネラルファンデでなくても、リキッドでありながら石けんで落とせるファンデも出現しています。 ヴァーチェのミネラルリキッドファンデーションは、私が最も好きなファンデーションです。
また、リップやシャドウ、ハイライト、チークまでも、天然成分にこだわったものが、出現しています。もう、知らない人がいないと思われるぐらい、ほとんどの美容雑誌に掲載されている rms beautyコスメの検討をオススメします。ただし、こちらはクレンジングが必要です。
今売られている低刺激な洗顔料の意味とは
最後に洗顔料の低刺激について、徹底的に検討します。洗顔料の低刺激について、今の流れを見てみると5つに分かれます。
- 汚れを落とす洗浄成分が、アミノ酸などを利用して優しい。
- 石油系化学化合物質を無添加の天然、或いは、オーガニックなので優しい。
- セラミド等の保湿成分などでバリア機能を強化し、乾燥させない。
- 必要以上に角質層を剥がさない洗顔料
- 必要以上に皮膚常在菌を死滅させない洗顔料
敏感肌の方使うべき洗顔料は、最後のタイプです。皮膚常在菌のことを考えている洗顔料は、石油系化学化合物も勿論、使用していません。菌も、生き物ですから。また、必要以上に角質層を剥がすこともありません。
皮膚常在菌のことを考えている洗顔料の中には、保湿成分を配合していなかったら、洗い上がりのしっとり感は得られないかもしれません。でも、安心して毎日洗顔をし続けていけるはずです。
敏感肌の洗顔で、キーとなるバリア機能について、すこし説明しておきます。
敏感肌の洗顔料は、バリア機能を大切にしているか否かにつきる
バリア機能は、大きく分けると皮脂膜と角質層に分かれています。洗顔料の広告では、各々別の視点からアプローチしています。
角質層に主点をおいているものもあれば、皮脂膜や皮膚常在菌に主点をおいているものもあります。
では、バリア機能とは。
皮脂膜は、一番外側の天然のクリーム
皮脂膜は、汗、不要になった角質、皮脂が混ざり合ったものです。これらのものを餌に、皮膚常在菌が生息しています。皮膚常在菌によって、生成された物質は、ほどよいクリーム状となって、肌を保湿してくれます。これが、バリア機能です。
汗も、不要な角質も、皮脂も、皮膚常在菌のいずれもが、不足していても、程よいクリームが出来ません。
角質層は死んだ細胞の集まり
その下の角質層は、約10層からなる死んだ角化細胞の集まりです。細胞同士を、細胞間糖脂質と呼ばれる糊のような物質によって、バラバラになることなくまとめられて、外部の刺激を遮断しています。
保湿石けんには、細胞間糖脂質に含まれるセラミドやアミノ酸、それらの物質の代替えとなり得る保湿成分が含まれています。
従来は、皮脂膜も角質層にも、まったく影響を与えることなく、汚れを落とすことが出来ませんでした。まるで自分の肌のように、フィット感のあるメイクを落とすためには、それなりの負担があったためです。
しかし、メイク質を変えることで、不可能でなくなりつつあります。
後は、皮膚常在菌を大切にしてくれる洗顔料を使えば良いだけです。私が現時点で、敏感肌用にオススメしたい洗顔料は、池田さんのせっけんとなります。後日、お試しセットのレビューを掲載します。