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たるみほど対策の打ちやすいものはない
たるみのことを『ブルドック顔』と呼んでいるのを聞くと、世の中の終わりのような気分にさせられてしまいます。でも、世の中の高齢者を見ていると、フェイスラインがシャープでたるみ知らずの方も沢山います。 実は、たるみって肌トラブルの中で、1番対策が打ちやすいものだったりするわけです。
原因を探ってみて、思い当たることがあれば、根気よくケアをして、すっきりしたフェースラインを手に入れたいものです。
たるみの原因は、くすみの原因でもある
化粧品で肌のハリケアしても、肌弾力が低下すれば、顔の輪郭のシャープさが無くなってしまいます。きちんとアイロンをかけたシーツも、スプリングが壊れたベットでは、シワがでてしまうのと同じです。
また、ハリと共に肌弾力も充分あっても、太って顔に脂肪がついてしまうと、肌は押し下げられたるんでしまうのです。ただし、太っていても、表情筋と呼ばれる顔の筋肉が鍛えられていれば、ふっくらとしたハリのある顔を保つことが可能です。
そんなことから、たるみの原因は、大きく分けると3つ。
- 肌弾力の低下
- 肌脂肪の増加
- 表情筋の衰え
実は、この3つのいずれにおいても、肌くすみの原因でもあります。たるみ化粧品を使っていたら、いつの間にかワントーン明るくなっていたなんてことが多いのは、たるみは肌をくすませる大きな要因ともなっているからです。何があっても、たるみ対策を最優先にしなければと、思う瞬間です。
肌弾力の低下
肌弾力の低下は、真皮層のコラーゲンやエラスチンが、劣化して変性している状態です。
真皮層の衰えは、肌再生(ターンオーバー)にも影響を及ぼし、メラニンくすみや乾燥くすみの原因にもなります。
大切な事は、コラーゲンやエラスチンを劣化させないこと。紫外線の中でもUVA。UVAの中でもロングUVAは、真皮層の奥まで浸透しダメージを与えます。紫外線対策のスキンケアは今や当たり前となっていますが、ロングUVA対策をしたものを特に選ぶと、真皮層を守ることができます。
コラーゲン産生を促す化粧品。アミノ酸やビタミンC配合のもの、レチ―ノール、ペプチドや線維芽細胞増殖因子などが、目白押しです。大学の研究機関で開発された、ナールスゲンなども、評判が高いですね。
つける化粧品での対策は、限りがあるために、食べることもケアに入れていきます。コラーゲンの産生に役立つ食品、ニコゴリ、フカヒレスープを始め、ゼラチン、コラーゲンペプチドなどを積極的に取り入れてください。コラーゲンは、肌だけの材料ではなく、骨や内臓、目などでも使われている大切な成分です。コラーゲン摂取は、健康な身体を作る上でも役立っているようですよ。
肌脂肪の増加
肌脂肪と美肌の関係については、明らかにされていませんが、肌脂肪が増える状態といえば、血糖値も高くなっているはずです。
血液中の糖は、真皮層のコラーゲンやエラスチン等のタンパク質と結びついて、糖化を引き起こします。糖化とは、糖とタンパク質が結びついて体温で加熱され、焦げ付きを作っている状態です。また、真皮層で脂質がタンパク質と結びつき、ACEという物質をつくるカルボニル化もあります。いずれも、肌を黄色にくすませていきます。
黄ぐすみ用対策の化粧品も増えてきましたが、根本的な対策は、糖質や脂質を控える食事です。食事のメニューは低GI食品を加え、食べ方は野菜から順に食べるなどして、急激に血糖値をあげないようにします。
定期的に運動を行い、基礎代謝を上げて、脂肪を溜めこまない体にすることも大切ですよね。
表情筋の衰え
表皮も真皮層も、脂肪も、表情筋によって支えられているので、表情筋に活力があれば、たるみも怖くないと個人的に思います。良く笑う人や、台詞を話し続ける女優の顔は、高齢であっても、たるみが目立つ人はそういません。
出産や子育てを理由に休業していた女優が復帰する時、たるみが気になることがあります。ドラマを見続けているうちに、たるみは気のせいと首を傾げ、やがて、かつてのシャープなフェースラインに戻っていたなんてことありませんか?無論、専門のメイクアップアーティストがついて、充分なケアのせいもあるけど、やっぱり顔を動かし続けて、表情筋を鍛えているからですよ。
最近、若い人でもたるみが目立つのは、パソコンやスマホを使う時間が増えたからじゃないでしょうかね。スマホでコミュニュケーションをとって、口を動かす機会が少なくなったためかもしれません。
表情筋が衰えれば、血行やリンパの流れも悪くなります。巡りが悪い状態が続けば、どんよりとくすんでしまうものです。
食事は良く噛んで行い、沢山話し、喜怒哀楽を顔に出して特に良く笑い、表情筋トレーニンググッズなども時には使ってみます。私が良いと思っている最強の表情筋トレーニングは、ガムを噛むこと。めんどくさがり屋にはもってこいですよ。