この記事のもくじ
スキンケアをたっぷり行っても赤ちゃん肌にはなれない
石原さとみのように、柔らかい質感が伝わる赤ちゃん肌の大人の女性を、見る機会が増えました。年齢を戻すことはできないけれど、『何か赤ちゃん肌になるための秘密があるに違いない』と、世の女性は気がつき始めました。
世の中の多くの女性の願いは、みな同じ。ファンデ?下地?スキンケア?サプリメント?美容ドリンクと、可能性のあるもの全てを使っても構わないというのが本音。
ある日、スキンケアをとっかえひっかえ使い続けていると、キメの整った肌になりました。自分で書くのもなんですが、赤ちゃん肌。その時のスキンケアを振り返ってみれば、ラロッシュポゼのターマルウォーターに馬油だけで、思わず首をかしげます。
思い直して『そうか、ターマルウォーターに馬油か』と、また試してみると、自分で気がついていない他の要因もあったようで、二度とあのきれいな赤ちゃん肌にめぐり合えませんでした。
赤ちゃん肌になるには、まったくダメージを受けない状態が続いているらしいことです。ダメージゼロの状態など、世の女性にはありえないし、その方法を知る人はいません。
また、こちらの記事で書きましたが赤ちゃんの肌のコラーゲンは、3型のコラーゲンが多いことも分かっています。3型コラーゲンに関してはこちらで、確認してみてください。
ノンダメージが鮮度の高い肌につながる
石原さとみの生活をかってに推測させてもらえば、極限まで肌ダメージゼロになるような生活を日々努力されているはずです。ノンダメージが、鮮度の高い赤ちゃん肌を作ります。
もうひとつ、赤ちゃん肌の鮮度の高さは、新陳代謝が高いことです。成長期でどんどん体を大きくしていかなければならないのですから、細胞分裂のスピードが半端なく速く、細胞の入れ替わりがもの凄いスピードで行われています。ゆえに、新陳代謝も高くなります。
赤ちゃんは新陳代謝が高いから鮮度の高い肌になる
肌に関しても同じ。肌再生のスピードも、そりゃもう、速いに違いありません。ちょっと、考えてみてください。成人の細胞数は約60兆個といわれていますが、生まれたての赤ちゃんの細胞数は約3兆個、7日後には6兆個、2週間後は12兆個、3週間後は24兆個だそうです。次第にそのスピードは遅くなっていくわけですが、大人と比べればやっぱり速いはずです。
ダメージを受けても、次々に作り替えられる肌が速ければ、鮮度も高くなります。
赤ちゃんの肌はダメージに弱くトラブルを抱え込みやすい
多くの女性が憧れる赤ちゃん肌は、想像以上にダメージに弱く、吹き出物などのトラブルが起きやすい肌環境です。 赤ちゃん肌をつくろうと、あらん限りのスキンケアを試して、上から重ね塗りをした肌とは別物です。赤ちゃん肌は薄く、油分も水分も大人に比べると少ないのです。
あのぷるんとした肌は、化粧品でケアする表皮といわれている肌の一番外側に、秘密があるわけではありません。表皮といわれている肌の一番外側の厚さが、成人で0.2mmで、赤ちゃんはその半分の0.1mm。外部の刺激に弱く、デリケートで、乾燥しやすい肌といえます。 皮膚科の医師の中には、赤ちゃんこそスキンケアが大切。ワセリンなどで常に保湿の必要がありという方もいます。
ぷるん肌が作られるのは保湿ではなさそう
女性は外部刺激から守るために、スキンケアを使います。品質の高いスキンケアが、赤ちゃん肌を作るとは限りません。バリア機能の弱い赤ちゃん肌を、見れば分かります。あの”ぷるん肌”の赤ちゃん肌を作っているのは、保湿機能でやバリア機能が、キメ手ではなさそうです。
大人が赤ちゃんと同じ鮮度の肌を持つためには
実も蓋もない話をしましたが、赤ちゃん肌になるためには、赤ちゃんと同じ鮮度をつくることです。ただ、時間を遡ることはできないので、鮮度は手に入れられない。 ならば、どうしたらよいのか?
赤ちゃんよりゆっくりのスピードで、肌が作り替えられる間、外部刺激を極力受けないようにし続けることです。ノンダメージの肌、イコール、鮮度が高いとはいえないけど、より鮮度を上げられます。
スキンケアに頼らない赤ちゃん肌になるには、スキンケアで外部刺激を遮断し続けることです。矛盾している話です。
外部刺激から守るためのスキンケアは、何も新しい話ではありません。多くの化粧品の課題とするところであり、競い合っているテーマでもあります。肌のバリア機能をつかさどる皮脂や角質層を強くするために、多くの手法が開発され続けてきました。
残念な話をすれば、スキンケアが新たな肌ダメージをつくる可能性もあることです。アレルギー成分を出来るだけ排除、石油系化合物を配合しない、石油系合成界面活性剤がはいっていないもの、無添加、オーガニックと、より肌に優しいものが次々と現れる所以です。
肌のバリア機能と同じ構造をした成分は
最近、新しい技術が現れます。ラメラテクノロジーというのだそうです。
肌のバリア機能の構造であるラメラ構造そのものを、塗るという発想です。オイルとかセラミドとか、ある特定の成分で肌を覆うのはではなく、肌内部にあるラメラ構造と同じものを、そのまま肌の上に置いてバリア機能を助けるという考え方のようです。
正直信じていませんでした。2カ月、『イシュタール』という美容液を使い続けて、他の化粧品との違いに気が付きます。保湿感もなく、即効性も感じられません。しっとり感もぷるっとした弾力も残念ながら感じられません。でも、長期的に使い続けると、とっても楽と思えたのです。楽ということは、化粧品にとって重要なファクターです。楽を感じたということは、ダメージが小さいと言えるはずです。
詳細は次の記事で書きます。