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バラバラの成分でなく構造そのものをつけるという発想
多くの肌トラブルは、角質層のラメラ構造の乱れが影響しています。
乾燥肌は、ラメラ構造に隙間があり、肌内部の水分が蒸発しすぎるためです。混合肌は、角質層の水分保持量が低下とバリア機能の低下を補うために、必要以上に油分を分泌しすぎるためです。ニキビは、ターンオーバーン乱れにより角質層が厚くなり、毛穴に入り込んだアクネ菌が繁殖するためにおきます。
たるみやしわも、一見関係していないように思えますが、長期間の角質層の水分量の低下で、慢性的な肌乾燥が続くことでおきる現象です。肌の色むらやにごりも、角質層のラメラ構造の乱れが光の屈折を起こし、透明度を下げているためです。
いずれも、全ての原因が角質層にあるとは断言できないものの、かなりのパーセントで影響を与えているのです。
この角質層のラメラ構造を整えるために、ラメラ構造そのものを肌に塗るという新しい技術が開発されています。その名は、機能をそのまま表すラメラテクノロジーです。ラメラテクノロジーは、皮膚臨床薬理研究所で開発された世界特許技術です。
ラメラ構造って何?
ラメラ構造とは、角質層を断面からみた構造のことです。その厚さ、わずか0.02mm。
角質層が、外部の異物を肌内部に入り込ませないのは、脂質を含んでいるためですす。水溶性のビタミンCは浸透しないけど、油溶性のビタミンCは浸透しやすいという話がありますが、まさしくこのことを言っています。また、肌水分の蒸発も防ぎます。
氷点下でも顔が凍らないのは、セラミドという物質を含んでいるためです。セラミドは、湿度が0%になっても蒸発することなく、気温がマイナス20度になっても凍らない性質を持っています。さらに、角質層に含まれている水分が、外部の気温の変化が和らげています。
紫外線などの光による侵入を妨げているのは、ミルフィーユのように14~15層の積み重なっている角質細胞のおかげです。特に、冬から春の紫外線が強い季節になると、角質層は厚くなり、紫外線の侵入を妨げる準備をしています。人間の体は、よくできていますね。
ラメラ構造の働きを外部刺激からガードする、バリア機能と一言で片づけてはいけません。肌老化をはじめとする、人間の老化の原因は、細胞の損傷と老化が原因です。細胞が健康であり続ければ、体の組織は常に作りかえられているはずですから、老化はあり得ないのが理論上の話です。
細胞の損傷と老化は、どこから来るのか?食物や皮膚から入り込む、異物でしょう。肌細胞を守るバリア機能が、ラメラ構造であるならば、ラメラ構造はバリア機能を高める働きをするだけでなく、肌老化から守る働きもあるといって過言ではないでしょう。
従来の化粧品は成分をバラバラに供給している
多くの化粧品は、角質層を構成している成分をバラバラに供給しています。オイルやセラミドといった美容成分名は、常に耳にしています。
ミルフィーユのように積み重なった構造そのものをつけるという考え方は、初めてで、どう考えたらよいのかわかりません。
ラメラテクノロジーを踏襲した美容液 イシュタールの研究員に、ラメラテクノロジーについて聞いてみました。『ラメラテクノロジーとは、ラメラ構造を構成している成分を詰め込んだカプセル化のようなものですか』と。全く別物といわれています。
ラメラテクノロジーを踏襲した美容液
ラメラテクノロジーを踏襲した美容液を、いくつか見てみましたが、いずれもオールインワンの役割を持たせています。
肌と同じ構造をもっているので、浸透力も良いはずで、化粧水に浸透を頼ることもなさそうです。バリ化機能の構造を持っているので、オイルを配合したクリームをつけて蓋をする必要もなさそうです。
シンプルなケアでありながら、肌構造に寄り添った技術が物足りなさを感じさせないはずです。なるほど、オールインワンと言い切って、他のオールインワンと比較してもそのつけ心地も秀でるています。
イシュタール
ここ2カ月以上イシュタールを使い続けていますが、この美容液は長く使い続けなければ、良さは分からないと感じました。つけて直ぐに、潤いを感じるわけではないし、毛穴がキュッと縮まるわけでもありませんでした。透明感が高まるというわけでも、明るくなったというわけでもありません。化粧のりがグーンとアップしたというわけでもありません。
まったく、使う側に媚びない美容液です。
未だ持って、良く分からないけれど、肌が楽です。クレンジングや洗顔後の肌のつっぱり感も減りました。メイク落とし後に、肌の疲れを感じません。ちょっと、疑心暗鬼だったのですが『いいねぇ』と、独り言がでます。
先日書いた、赤ちゃん肌になるには、ノンダメージと新陳代謝をあげることで強調したのは、ノンダメージです。
イシュタールは、偶然にも低刺激処方にこだわっています。 次の物質は、配合していません。無合成着色料、無鉱物油、パラペンフリー、無紫外線吸収剤、エタノールフリー。さらに、アレルギーテスト、パッチテスト、スティンギングテスト(使用した時、ピリピリ、ムズムズ、ヒリヒリがあるか)を行っています。