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更年期用漢方にあるシャクヤクの魅力を探る
おばさんのヒステリーはみっともないと思っていたのに、いざ、更年期になってみると、その状況がヒシヒシと身にしみてわかります。電車で隣に座った人の貧乏ゆすり、信号無視で前を横切る自転車といった見も知らずの人にも、過敏にイライラがするようになりました。
久しく合わなかった友達の顔を見て、冷静になれました。そういう時期が来たのかと、客観的に理解できたのです。
更年期は体の不調だけならまだしも、顔にも変化が
私の場合、体温調節やイライラだけでなく、急速に顔がたるみ髪のハリがひどくなりました。体の内側の変調だけならともかく、見た目が変わると人間は、一気に自信を失うものです。もう、鏡を見たくない、出掛けたくない、人と会いたくないと、ふさぎこんでしまいました。
そもそも、更年期は女性ホルモンのエストロゲンが減ることで、体の不調が及ぼすことが原因です。エストロゲンの減少は、骨粗しょう症や脂質異常症を招きますが、病気にならなくても、エストロゲンの減少により自律神経が混乱して、イライラ、めまい、ほてりを引き起こします。こうした健康上の問題に加えて、美肌にも影響を及ぼします。
エストロゲンが減ると、顔はどう変化するの?
エストロゲンは、別名美肌ホルモンと言われていて、女性が男性に比べて、ふっくらとしたハリのある肌や美しい髪の方が多いのは、美肌ホルモンのおかげです。
エストロゲンには、「BEAUTY WORD 皮膚科学用語編」によれば、以下のような美肌作用があるそうです。
- 皮脂腺の分泌を減少させ、萎縮させる。
- キメを細かくして、毛穴を目立たなくする
- ニキビ、シミ、しわ、皮下脂肪によるたるみなどを防ぐ
- 毛細血管を拡張して、血流を円滑にし、皮膚の新陳代謝を正常に行う
- 髪の発育を抑え、産毛の発育を促す
こうした更年期障害に対応するために、アメリカではプラセンタの注射を行ったり、サプリメントを購入する女性も多いそうです。日本でもプラセンタサプリは、増える一方ですね。
更年期化粧品は、デルメッドから現れた
更年期を境に肌環境は変化するのに、使う化粧品は今まで通りで良いのかという疑問は持っていました。もちろん肌トラブルの原因は、エストロゲンの減少だけではありません。年齢を重ねるごとに、長年の紫外線などのダメージの蓄積や、代謝の衰えもあります。
更年期の肌は、エストロゲンという美肌ホルモンの減少による影響と、年齢による肌の衰えが加わっています。
更年期の肌トラブルに視点を当てた化粧品が、三省製薬のデルメッドより開発されています。
デルメッドと言えば、コウジ酸や黄ぐすみに働くピュールプランなど、美白に強いイメージがありました。従来の美白ケアに加えて更年期を加味し、年齢肌全体をカバーするといったところでしょうか?
50代の肌悩み用して開発された更年期化粧品は、デルメッド プレミアムシリーズです。
エストロゲンの減少に対応する化粧品となれば、通常バラの香りとくるのが、最近の流れですが違っています。デルメッドでは、シャクヤクを主成分にしています。他、STミロバランとピュールブランWで、3大成分としています。
シャクヤクの魅力について
漢方の女性の三大処方は、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)、加味逍遙散(かみしょうようさん)、桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)ですが、いずれもシャクヤクが使われています。
漢方による更年期の考え方
中でも更年期の女性に処方されることが多いのは、当帰芍薬散です。
漢方の世界では、『気・血・水』のバランスが乱れると、体に不調が起きると言われています。当帰芍薬散が特に働くのは、『血と水』。
『気』は生きるエネルギー。
『血』は血液の循環で、循環が悪くなれば冷えが始まり、新陳代謝が低下して、心臓から遠い肌、爪から衰えが出始めます。更年期になると、今まで以上に肌乾燥が気になったり、シミやシワ、たるみの悩みが深くなっていきます。
『水』は、冷えがひどくしたり、むくみ、体を重くしたり、めまいなどの水毒のことです。体の中で排出できない水があるために、頭に溜まればめまい、足に溜まれは足腰のむくみになっていくようです。
シャクヤク(芍薬)は、血を補い巡りを良くする作用があります。
ヒートショックプロテインの働き
もうひとつ注目すべきことは、シャクヤクの主成分であるペオニフロリンは、ヒートショックプロテインの働きがあります。
ヒートショックプロテインは、2~3年前に、熱いお風呂に入り皮膚にダメージを与えることで、タンパク質が素早く集まるとブームになりました。
ダメージを受けた時の修復作業は、通常の新陳代謝で使われるタンパク質より何倍もの多くの、タンパク質が集めることができます。レーザー美容でも、ヒートショックプロテインを応用したものがあります。
シャクヤクのペオニフロリンと同様に、生姜に含まれるクルクミンにも、ヒートショックプロテインの働きがあると言われています。
つまり、シャクヤクは更年期の肌悩みだけでなく、年齢による肌悩みのケアに使えるのです。
デルメッドのプレミアムシリーズの3つの主成分について
デルメッドのプレミアムシリーズは、シャクヤクに加えて、STミロバランとピュールブランWも、主成分としています。
各々の成分について説明を見てもらえればわかりますが、年齢肌の悩みである、シワやシミに有効に働きかける組み合わせです。
STミロバランとは
インドの伝統医学、アーユルヴェーダで使われている素材を徹底検証した後、セイタカミロバランを発見します。セイタカミロバランは、浮腫の抑制や整腸作用がある植物ですが、シワも抑制する効果があることがわかりました。
化粧品に配合するために、セイタカミロバランより、新たにSTミロバランを開発しました。
ピュールブランWとは
シミはメラニンが集まったものです。メラニンをつくる細胞にピュールブランWをつけてみると、メラニンの産生が抑制されました。デルメッドは元々美白化粧品ですが、既存の化粧品と比較して64%も、メラニン産生の抑制が検証されました。
また、メラニン生成に欠かせない酵素にチロシナーゼがあります。ピュールブランWは、チロシナーゼの合成をブロックさせることができるそうです。
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