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美白成分の特徴を知って、正しくケアを
色素沈着したまま何年も消えないシミは、容易に薄くなりません。UV対策したり、保湿ケアをしたりといったことで、薄くすることも可能ですが、そうした緩いケアでは目に見えた効果は出ません。
できた濃いシミを薄くするのは簡単じゃない
日常生活を行う上で受けるストレスは、肌とて同じ、紫外線も外気も、ホルモンのバランスも化粧品の刺激も、毎日少しづつ受け続けています。そうしたストレスから肌を守りながら、さらに濃いシミを薄くするのは大変そうです。
ダイレクトにシミに働きかけて、薄くしたり目立たなくする方法となると、真っ先に思いつくのはビタミンCでしょうか?より深刻な方は、ハイドロキノンを考えるでしょう?
どちらの成分もシミにダイレクトに働きかけて、色を薄めてくれます。その働きは二つあり、シミ自身の色を抜く方法と、メラニン生成を抑制する抑制する方法です。
ビタミンCが、シミを薄くする力とは
ビタミンCは、メラニンを作る色素細胞の生産力を落とし、沈着している濃い色のメラニン(酸化型)を薄い色のメラニン(還元型)にしてくれます。長年化粧品の成分として配合されて多くの人に使われてきた背景があり、安全性に心配はありません。しかし、酸化しやすく変質しやすいために、多くのビタミンC誘導体が開発されてきました。
近年、化粧品の技術が進み、純粋なビタミンCでありながら安定性のあるものも登場してきています。
さらに、化粧品の技術に伴い、浸透力が増すに従って、ビタミンCのコラーゲン生成を助ける作用にも期待が高まっています。ビタミンCによって、コラーゲンが増えれば、ターンオーバーのサイクルを促進することができます。
ターンオーバーが高まることで、新しく再生された肌細胞が、留まったメラニン色素を押し上げて排出しやすくなります。
ハイドロキノンが、シミを薄くする力とは
ハイドロキノンは、シミを薄くすることもメラニン生成の抑制力も、他の成分と比べて群を抜いて強いことが特徴です。しかも、取り扱いが難しかったために皮膚科医の処方でしか、使うことが当初できませんでした。2001年に規制緩和され、メーカー責任で化粧品への使用が認められたのです。
ハイドロキノン化粧品を使用する場合は、取扱説明書に従った使用法を守ることが強く求められます。
ハイドロキノンの色素抜け
ハイドロキノンの高い配合量化粧品や、長期間つけ続けたりした場合は、メラノサイトを強く破壊してしまい色素が抜けてしまう『白抜け』と呼ばれる現象が起きます。化粧品のハイドロキノンが配合されている場合は、何%位なのをめあすにします。アメリカでは、2%の配合が許可されていますので、2%以上の配合表示は要注意ということになります。
多くのサイトをみても、ハイドロキノンの白抜け対策について書かれていないのですが、私がハイドロキノンを使う時は、濃いシミから決してクリームがはみ出ないようにしてつけています。また、ハイドロキノンを使用する1週間前は、充分すぎるほどの保湿ケア(ローションパック等)を行って、肌環境を整えておきます。ただ、個人的な処方ですので正しいかどうかは、果たしてですがね。
ハイドロキノンのメラニン生成抑制力
多くの美白化粧品の役割は、メラニン生成抑制作用にあります。メラニン増えることで、肌くすみやシミができるとされているためです。
ハイドロキノンのメラニン生成抑制力は、アルブチンやコウジ酸の約10倍から100倍の効果を知られています。このため、メラニンは、紫外線から肌を守る役割もありますが、こうした紫外線防御のためのメラニンまで抑制してしまうのです。
通常ハイドロキノンは、就寝前の紫外線の影響が無い状態でつけるように、取扱説明書で書かれています。例え、就寝前しかつけていなくても、ハイドロキノンをつけている期間は、日中の紫外線対策を万全にしておきたいものです。
化粧品であると言うことから、ついついその安全性を怠ってしまいがちです。
しみレーザー治療を行った後も紫外線対策は必須であることから、『濃いシミを薄くするためには、リスク管理を慎重に行うべし』の心構えをしておくことは大切なようですよ。
濃いシミを薄くする化粧品といえば
ハイドロキノンに代表される、シミを薄くする化粧品のひとつにビーグレンがあります。アメリカのセレブの間で人気のもので、多くの人にその効果は周知されていますね。
私も実際使ってみましたが、確かにと納得させられました。
ビーグレンの美白ラインは、ハイドロキノンとビタミンCを組み合わせていて、魅力的です。あれこれと美白化粧品を使い続けて、肌荒れをおこしてしまうより、直球でシミに働きかけるハイドロキノンを試す方が、肌のために良いこともありますよ。