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コラーゲン増やしても、コラーゲンを守らなければ減る一方よ
化粧品の技術は女性を、賢くさせました。美しくなりたい女心で、勤勉にさせてられるのです。
年齢による肌の衰えは、肌を支えるコラーゲンを増やすことで、一定の効果があることを知った私たちは、せっせとコラーゲンドリンクを飲み浸透力の高いコラーゲン配合のコスメを使うようになってきています。
コラーゲンを増やすことより、劣化させないこと
ただ、どんなにコラーゲンを与えて増やしてみたところで、ざるで水を汲むように、コラーゲンが劣化を防がなくては、何も意味はありません。ザルで水を汲んでも桶に、少しは貯まるでしょうけど、休むと水は途端になくなります。
もっと、賢く、もっと効率よくコラーゲンを肌に残しておきたいもの。コラーゲンドリンクを飲まなくなった途端に、顔がシワシワになるなんてあってはならないことです。
衰えの進行を抑えるためには、与えるばかりではなく、コラーゲンが劣化する原因にも着目するべきなのです。
ところで、コラーゲンをつけたり食べたりすることが多いために、コラーゲンは減るものって考えていますが、実は加齢でコラーゲンが、そう多く減少しないことが明らかにされています。
2年前2012年の美レンジャーの記事によると、コラーゲン代謝は緩やかで半減期は何十年です。加齢によりコラーゲンが減るのではなく、質が悪くなるのが本当のところです。
コラーゲン劣化の招く原因は、加齢だけではないのをご存知でしょうか?紫外線、特にUVAといわれる波長の長い光線が肌奥に入り込み、真皮層にダメージを与えます。真皮層にある、コラーゲン線維とエラスチン線維、これら線維組織をつくる線維芽細胞にもダメージを与えます。
先日、ラロッシュポゼの商品発表会でみた画像には、ロングUVAは真皮層を貫通してしまうんじゃないかって思うほど、深く矢印がひかれていました。怖いですね、真皮層が危ないです。
紫外線が及ぼす肌への影響
生活の中で紫外線を多く当たった人の方が、シワが深く刻まれることを御存知の方も多いはずです。常に生徒の方を向いて教鞭をとっていた教師の窓側の顔と、逆の顔は、肌質の違いが大きかったと言います。紫外線の影響は、明らかと言って間違いありません。
他、紫外線が肌へ及ぼす影響をまとめますとこんなに沢山あるのです。
- 肌の色のダメージ(しみ、くすみ、色ムラ)
- 皮膚構造のダメージ(シワ、ハリの喪失、たるみ、毛穴の開き)
- 皮膚機能へのダメージ(免疫防御力の減少、敏感な状態な肌)
UV対策がコラーゲン劣化を防ぐ一番良い方法
先の美レンジャーの記事を思い出せば、コラーゲンが入れ替わる周期はゆっくりであるならば、一度コラーゲンを劣化させてしまえば、なかなか元の美肌を取り戻すことはできません。長い時間がかかることは想像できます。
コラーゲンは増やして与えること以上に、紫外線からガードして守りを厳重にする方が、賢い方法です。
シミの原因とも言われるメラニン色素は、肌に刺激を感じた時に生成されます。紫外線が肌に入らなければ、メラニン色素は生成されないのです。
ラロッシュポゼの日焼け止めの特徴
ラロッシュポゼの日焼け止めが、皮膚科医で採用されている理由は、高いUV防御率がありながら、優しい日焼け止めクリームであるからです。日焼け止めクリームのUV値(SPFとかPAであらわされる)が高ければ高いほど、肌負担が大きいと言うのが市場の定説です。しかし、ラロッシュポゼの研究機関で独自に開発されたUVフィルターシステムで、定説を破っていると考えます。
独自のUVフィルタ―システムとは?
ラロッシュポゼのUVフィルターシステムは、現在3つあります。
1982年にUVAを防御に有効な「メギゾリル® SX」、1988年にはUVAとUVBの二つを防御に有効な「メギゾリル® XL」を開発しています。どちらも光安定度が高く、紫外線を吸収した後も、他の有害な物質に変化する危険性が低く、長時間にわたり肌を守ってくれるものです。紫外線による影響で、成分が変質したり肌に悪い影響を与えることがありません。
「メギゾリル® SX」と「メギゾリル® XL」は、ラロッシュポゼの属するロレアルグループの共通の技術であります。敏感肌専用であるラロッシュポゼは、何度も検証を重ねて安全性を確認していると聞いています。
「メギゾリル® SX」は水溶性でテスクチャ-が軽いために、化粧水などに配合し、「メギゾリル® XL」は油容性なので、乳液やクリームなどに配合しているそうです。
この二つの技術は特許成分であり、欧州や日本で認可を受けており、2006年7月には米国の食品医薬品局(FDA)から認可を受けているものです。 「メギゾリル® SX」と「メギゾリル® XL」は、UVイデアXL アクアフレッシュジェル クリームに配合されています。
さらに最近、ラロッシュポゼ独自に「メギゾプレックス」を開発しています。上記の紫外線防御剤より、使用量を16%削減しながらも、テスクチャーを高めています。「メギゾプレックス」は、屋外で長時間過ごすために使うアンテリオスXLシリーズに使用されています。
べたつく日焼け止め、重い日焼け止めのイメージは過去のもの
べたつく日焼け止めや重い日焼け止めは、ほとんど見なくなりました。といっても、通常の乳液より粘性を感じるものも、少なくありません。日焼け止めだから、UV剤配合だからと、それを当たり前としているのです。
今回の新製品発表会で、ほとんど他のスキンケアと変わらないテスクチャーにまでなっていることに驚きました。『UVイデアXL アクアフレッシュジェル クリーム』と、『アンテリオスXL フリュイド』のいずれも、良く伸びて柔らかいテスクチャーです。ムラ無く塗ることができました。
2月の荒れていた手の甲も水分を吸って、御満悦のようです。塗った後は、さらさらで、前バージョンよりしっとり感を抑えている気がします。前バージョンは保湿重視をしたものでしたが、今回は保湿力はそのままでテスクチャーをより軽くさせたと聞いています。
特に『UVイデアXL アクアフレッシュジェル クリーム』の方は、シアバター由来のデトキシル(製肌成分)、ビタミンE(抗酸化剤)、ターマルウォーター(製肌成分)を配合させて、『守る』ということに重点を置いています。できるだけ紫外線を受けずに、たとえ紫外線が入り込んでも負けない肌にする対応がとられていて、頼もしいですね。