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ふっくらとした弾力肌は体の中から作る
皮膚は皮脂や汗、角質などを材料に、天然のクリームを作り続けています。天然のクリームは、乾燥から守ります。顔は食事やおしゃべりで四六時中に動いているのに、つややハリが保たれています。顔の筋肉ほど、よく動かす場所はありません。もし、顔の皮膚が紙だったら、既に、しわくちゃですね。
皮膚が硬くなるということは、天然のクリームも出にくくなることです。天然のクリームが減るから、乾燥に弱くなり、外部刺激が肌内部へ入りやすくなり、かゆみにつながってしまうようです。
顔の皮膚が硬くなるのは、ターンオーバーが遅れたり、紫外線にあたりすぎだったり、年齢のせいだったり、洗顔をしすぎて万年乾燥肌になってしまうのが原因です。手上がり次第、お手入れをしてみたところで、見当違いな対応であれば、深みにはまるばかりです。かゆみ対策を行いながら、硬くなった皮膚にも気を配っていきたいところです。
皮膚がむずかゆい時は?
むずかゆい時は、外気の刺激を避けるためにしっかり保湿をすることが大切です。硬くなった皮膚が気になり、何度もハンドプレスをしたいところですが、化粧水を多くつけるより、オイルやジェルで分厚く膜を作ってしまう方がかゆみが和らぎます。
この時、気をつけなくてはならないことは、自分に合わない成分です。かゆいということは、皮膚内部に小さな炎症が起きている証拠ですので、それ以上炎症の素となる成分はNGです。
硬い皮膚のかゆみの原因は、詰まった毛穴とゴワゴワな皮膚
ターンオーバーが遅れて皮膚が硬くなると、つまり毛穴やゴワゴワ皮膚の症状を引き起こしていきます。皮膚のターンオーバーを促進させるなんて、口で言うほど簡単ではありませんが、毎日の継続が実になるものです。
黒ずんだ毛穴がかゆい
ニキビになる前の毛穴は、冒頭に書いた天然のクリームが詰まっています。ターンオーバーが遅れて、本来剥がれ落ちるべき角質層が分厚く残っているために、天然のクリームが皮膚の外にでないまま毛穴にたまっているためです。
ニキビになり始めは、毛穴がかゆいと感じるものです。
毛穴の汚れをとるために、角栓に強いクレイなどのクレンジングを使う対策をします。角栓に強いクレンジングでオイルを選んだときは、皮脂までとってしまわない保湿効果の高いものを選びます。
分厚い角質をはがすために、ピーリング洗顔も必要です。
ゴワゴワしてかゆい
分厚くなった皮膚は水分が減少するために、外部刺激も受けやすくなります。天然のクリームも少ないために、皮膚の光沢感が失われくすみが目立ち始めます。
こうなってくると、スキンケアで外から塗っただけでは、水分補給は難しくなってきます。低分子ヒアルロン酸やコラーゲンなどのサプリメントを取り入れて、内側からのケアも心がけます。
ダイエットのために、強引な食事制限をしていませんか?肌が硬くなっている原因は、ダイエットも少なからず関係しています。皮膚の保湿成分や女性ホルモンは脂質だからです。良質な油は、積極的にとりましょう。
ターンオーバーを促進させる生活習慣を取り入れよう
ターンオーバーを促進させる生活習慣というより、遅れる生活習慣を改善します。規則正しい食生活、睡眠、運動、ストレスを溜めないことです。女性にありがちな冷えにも注意します。
でも、これでは漠然としていますので、一つ、効果的な方法を提案。
体のエンジンをかけてから顔の巡りを上げる
ポカポカ陽気の日は、少し薄着でウォーキングをしてみましょう。
体全体が温まり、顔が火照るくらいになったら、静脈マッサージやリンパマッサージで、皮膚の中にとどまった老廃物を押し出します。顔だけマッサージを行っても、首から下の巡りが悪ければ、意味はありません。本流である体の巡りが悪いのに、支流だけを流そうとしても、それは無理な話です。
顔のマッサージは、リンパマッサージの方が有名ですが、リンパによる水分や老廃物の回収は10%です。残りの90%は静脈によって行います。
マッサージは、指と顔の皮膚との摩擦で小ジワの原因や、強い力で押すことで肌の土台のコラーゲン線維の断絶のリスクがあります。マッサージ専用の滑りのよいクリームの使用と、正しいマッサージ方法で優しく行う事が、一つ目のポイント。
二つ目は、本流に近いところから、先に流し、次に支流の順序で、行うのが良いのが、最近の説となっています。首、デコルテから行い、次に顔ですね。
できれば、『肌を作り替えるターンオーバーが、元に戻るように』と、祈りながら行うと、自然と丁寧に扱うので肌を痛めません。
表情筋の筋力アップ
表情筋は薄い板状の筋肉で、わずかなトレーニングで効果を上げられるといわれています。会話をすることで表情筋を鍛えられますし、良く笑うことでも違ってきます。チリも積もればです。
徹底的に紫外線対策をしよう
紫外線は、弾力組織であるコラーゲンにダメージを与えるために、皮膚を硬くします。コラーゲンの再生周期は長いですので、一たびダメージを与えると、硬い皮膚のままになってしまいます。誰もが知っていることですが、知っている以上に、大きな敵なのです。紫外線は年中降り注いでいまが、春先は強く注意が必要です。
紫外線の弊害について詳細すれば
紫外線は肌を乾燥させますし、軽いやけどを負わせます。UVAと言われる、波長の長い紫外線は、肌の土台である真皮層を傷つけ、肌のターンオーバーを遅らせる原因をつくるのです。
長い年月の間、UVAを浴び続けていれば、しみやしわ、たるみの原因です。
紫外線(UV)対策を行うことで、日焼けによるシミやそばかすを防ぎます。乾燥から守ることで、肌が硬くなるのを防ぎます。また、真皮層にダメージを与えなければ、ターンオーバーの遅れを防げるのです。
紫外線をガードさせながら、運動をするのが正解です。さらに、 肌のバリア機能を強化するスキンケアで、紫外線に強い肌にしませんか?